レバ刺しの丸かじり

2012年に発売された本になります。6年前になりますが、今でも十分楽しめるエッセイだと思います。
筆者は東海林さだおさんです。本の内容は食にまつわるエッセイです。
ただ、あれがおいしかった、まずかったのエッセイではなく、例えば、食べ物を擬人化して、その食べ物の気持ちを代弁したり、はたまた東海林さだおさんが、世間ではやっている新しい食べ物にチャレンジしたり、東海林さだおさん自身の疑問や不満を解決すべく、形を変え、料理方法を変え、東海林さだおさんが思いついた新しい食べかたに挑戦する姿は方は、痛快です。
ネタバレにならない程度に紹介すると、居酒屋で出てくる、しらすおろしの量に不満を持っている東海林さだおさんが、自分でどんぶりいっぱいの大根おろしと、その上にのせるべくシラス大パック×2を購入して、自宅で思う存分に食べるというものです。
決して高級グルメルポ的なものはほぼなく、誰もが身近に感じる食材や料理を題材にしているところも、自分のことのようにとらえやすく、とても読みやすいと思います。
また1話について、3つは挿絵が入っていて、これがまた、「ゆる~い」感じの絵で、これだけ見るのでも、十分楽しめます。
挿絵の中には、食べ物だけではく、人物もよく出てきて、この本の中にも「こーゆーおっさんいるよね~」とか「駅のホームに、よく似たおばさんがいたな~」など、こちらも、どこにでも、いそうな人たちが描写されていて、本当に東海林さだおさんの観察力はすごいな~と思うばかりです。
ゆる~い気持ちで読めて、なんだかクスッと笑ってしまう、おすすめのエッセイです。