鴨川ホルモー

私が今日お薦めしたい作品は、万城目学著『鴨川ホルモー』です。

映画化もされたのでご存知の方もいるかもしれません。

あらすじは、京都大学に入学した主人公が、よく分からないサークルに勧誘され、仲間達との対立や恋などもありながら、そのサークルの選手として京都の4つの大学のリーグ戦を勝ち抜いていくお話です。

そのサークルというのは、ホルモーといいます。

ホルモーというのは、小さな鬼を使役して闘う試合の事で、『鬼語』を駆使して鬼達に指示を出し、鬼同士で殴り合います。傷付いた鬼はレーズンを与えると復活するので回復をメインとした部隊、戦闘をメインとした部隊を状況に合わせて使い分け、相手チームの鬼を全滅させれば勝ちとなります。

その際、負けそうな方がホルモーと叫ばなければ、ペナルティとして呪われてしまい、何かしらの変化が起きてしまいます。

京都といえば、妖怪や陰陽道などオカルトな逸話に事欠かない地域。そんな闇の世界の存在を大学生の部活動という明るく爽やかなものとして描く新しさは素晴らしいと思います。

京都を舞台とし、伝統、文化、歴史をなぞりながら、闇の世界との関わりという背景。

因縁や偶然とは思えない一致。その発端はチームメイトとの恋愛関係のいさかいから始まる。

振り幅の大きい話はインパクトがあって面白いですが、この作品にピタリと当てはまります。

深刻で暗い話かと思われるかもしれませんが、笑いが占める割合が高いので楽しく読める作品となっています。