娘萌えに目覚める「うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。」

「うちの娘~」は、同名ライトノベルを原作とした、ほた。さんのコミカライズです。原作は勿論ですが、こちらも絵の可愛さ、「娘」の可愛さを存分に楽しめて、とても魅力的。

舞台は、妖精や魔人、人間が共存する世界。剣と魔法が存在する、王道ファンタジーです。

若年ながら凄腕冒険者として名を馳せる青年・デイルは、森の中で魔人族の幼女・ラティナを保護します。片角を折られた罪人であり、親の死体の側にいた、痩せこけたラティナ。彼女を放っておけず連れ帰ったデイルは、ラティナの養い親になることを決意します。
こうして生まれた18歳と8歳の父娘は、周りに見守られながら少しずつ距離を縮めていきます。ラティナの愛らしさ、賢さ、健気さに、すぐ親バカ全開になったデイル。
過酷な任務に心を磨り減らしていた彼は、小さく暖かく、柔らかい存在を求めていたのかもしれません。
ラティナも命を助けてくれたデイルを、特別な存在として慕います。
少しずつ言葉を覚え、キレイに身なりを整え、新しい環境に馴染んでいくラティナ。
二人を見守る家主夫婦・ケニスとリタも、頼もしい存在です。そして特筆すべきは、ケニスが営む酒場の常連客達。コワモテ冒険者の彼らは、しかしラティナの前ではまるっきりの好好爺。彼女の成長に目を細め、迷子になれば探しに行き、手料理を嬉しそうに食べるおじさん達は、完全に親バカ。そう、このタイトルはデイルだけではなく、ラティナ新鋭隊の心の叫びなのです。
まだ連載途中の本作、なぜ幼いラティナが故郷を追われたのかなど、詳しいことは描かれていません。
そして今まさに、シリーズでもっとも辛い展開へと、近づいているところです。義父娘の幸せを祈りながら、毎回楽しみに読んでいます。